■ コスモス茶って初めて聞くけど、東南アジアでは有名なの？

 

 

東南アジアではコスモスの葉っぱを食べる習慣があります。特に、ウラムラジャ（Cosmos caudatus）として知られるコスモスの一種は、マレーシアやインドネシアなどで伝統的な食材として親しまれています。ビタミンC、ビタミンA、カルシウム、鉄、抗酸化物質（ケルセチンなど）を豊富に含んでおり、健康効果として、免疫力の向上、抗酸化作用、消化促進などが期待されています。

 

ウラムラジャのビタミンC含有量
ビタミンC含有量: 一部の研究によると、ウラムラジャのビタミンC含有量は100グラムあたり約120～180ミリグラムと報告されています。この数値は、一般的な果物や野菜と比較して非常に高いです。因みにですが、レモン100グラムあたりには、約53ミリグラムのビタミンCが含まれています。レモン1個あたりのビタミンC量: レモン1個の重さは平均して約65～70グラムなので、レモン1個あたりのビタミンC量は約34～37ミリグラムとなります。
 

 

 

■ どんな健康効果効能があるのかな？

 

 

ウラムラジャは栄養価が高く、特にビタミンCやカロテノイド、ポリフェノール（ケルセチン等）などの抗酸化物質を多く含んでいます。以下は、ウラムラジャの主な健康効果です

1. 抗酸化作用:

高い抗酸化物質含量により、体内のフリーラジカルを中和し、細胞の老化を防ぎます。
 

2. 抗糖尿病作用:

血糖値を正常に保つのに役立つとされ、糖尿病予防に効果があるとされています。

3. 抗高血圧作用: 血圧を下げる効果があるため、高血圧の予防や管理に役立つとされています。

4. 骨保護効果:

骨の健康を促進し、骨密度を高める効果があります。

5. 抗菌作用:

いくつかの研究で、ウラムラジャに抗菌作用があることが示されています。

 

また、特にケルセチンには以下の健康効果が期待できます。

ケルセチン含有量: いくつかの研究によれば、ウラムラジャのケルセチン含有量は100グラムあたり約60～80ミリグラムとされています。因みに、たまねぎのケルセチン含有量は、100グラムあたり約20～50ミリグラムとされています。

 

ケルセチンの特徴と効果：
1. 抗酸化作用:
フリーラジカルを中和し、細胞の損傷を防ぐ抗酸化物質です。これにより、老化や様々な慢性疾患の予防に役立つとされています。

2. 抗炎症作用:
炎症を抑える効果があり、炎症性疾患の症状緩和に役立つとされています。例えば、関節炎やアレルギー反応の緩和に有効です。
 

3. 抗アレルギー作用:
ヒスタミンの放出を抑えることでアレルギー症状の緩和に寄与します。これは、花粉症や食物アレルギーの症状を軽減するのに役立つとされています。

4. 免疫調節作用:
免疫システムの調節を助け、感染症や免疫関連疾患の予防に役立つとされています。
 

5. 心血管疾患の予防:
血圧を下げる効果があり、心血管疾患の予防に役立つとされています。また、血管の健康を保つために必要な一酸化窒素の生成を促進します。
 

6. 抗がん作用:
いくつかの研究で、ケルセチンががん細胞の増殖を抑える効果があることが示されています。ただし、これはまだ研究段階であり、さらなる研究が必要です。