▶︎ 健康拉麺探し
胃を全摘してから1年半経った今でも、食事については色々とある。胃がないくせにちゃんとものが食べれること自体非常に不思議で神様に感謝!しかないのだが、昔のようになんでもパクパク、ゴクゴク!「お腹いっぱい!」という事はもうない。それは水一つ取ってもそうだ。山歩きや温泉にいった時、冷たい水を『ごくごく』はもうできない。水を、食物を溜め込む場所がないので一気に入れると内臓が受け付けないのだ。胃なし人間の悲しいスペック。この内臓(感覚としてはあるべき胃の代わりのために代役を買ってくれている胃の位置に配置されている腸)は術後1年半が経った今の段階でも、入ってくる物、入ってくる作法に好き嫌いがあるようだ。その為、彼にはかなりの気を使い、出来るだけ自炊を心がけてはいるものの、やはり外食もたまには挟みたい。ただ、、いままでのようにB級、ジャンキーなんでも来い!というわけにはいかなくなってしまった。代役を買って出ている腸様は、専門外の仕事にまだ慣れておられず、嫌いなものは受付を拒むときがある。この受け入れ姿勢が、気まぐれで一貫性がそこまでないところが曲者だ。そんな中、食いしん坊は果敢にも美味しいもの探求に乗り出す。
「ラーメン」
胃全摘者に取って、なかなかハードルが高そうな代物だ。事実、退院後、博多の長浜ラーメンをトライしたが、1−2口でリタイアした。確かに!暴飲暴食も癌の原因の一つだろうから、何を術後に馬鹿なことをやっているんだと、家族の逆鱗に触れはしたが、手術のために一月以上もほぼ絶食(点滴のみ)で頑張ったんだから、「一口食べてみたい」という欲求にどうしても負けてしまった。が、腸様はそれを許さなかったのだ。反省した。これからは、がんばって生きていこうと協力してくれている内蔵様を敬い、ご機嫌を伺うことにした。
話を戻す。時の経過とともに、徐々に回復していく体の状態も鑑みながら、外食もトライするようにする。心を入れ替え、できるだけ腸に優しいであろうメニューを選ぶようにする。ルイ茶もその中から発見したローカル素食だ。ラーメンに突入する前に、うどんに似たパンミーは?ひとくちづつ噛み締めて、少量から試す。ワンタンミーはどうだろう? 汁を飲んで、「ん?これ味の素入れすぎ?」お腹が怒ってるようだ。食べるの止める。トライアンドエラーを繰り返す。あくまでも腸様のご機嫌を慎重に伺いながら。
面白いことに、麺の種類、スープの種類によって腸様の反応は若干だが違う(ような気がする)。思い込みかもしれないが、小麦粉より米粉の方が受け入れ安い。ベトナムのフォーを食べた時にそれを感じた。添加物なしだと調子がいい。普段の自炊で調味料に気を使いだすと、化学調味料が入っているのがなんとなく判る。(と思っている)ほんとか嘘か、もちろんメンタルや、時間帯、その時の腸のコンディションにもよるが、内臓がその時々で反応するのは事実なのだ。
レストラン紹介ブログではないので、そんなトライアンドエラーの中で、私の腸様のメガネにかなっている二つのローカルラーメンをここに簡単ながら紹介する。本当に調味料が正しいか、健康的なのか、小麦粉の種類が特別なのか、、そんなことはわからないが、今のところ、私の腸様は機嫌が良い。今後も色々とトライしながら、私の体には優しくお安いローカルのお店をご紹介できればと思う。
ワンタンミー : 九香雲呑麺 SS17.
日式豚骨拉麺;松楽ラーメン アラダマンサラ
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