マレーシア留学はこうやる!
- Yas 
- 9月23日
- 読了時間: 13分
更新日:10月2日
本当にこのまま我が子を日本の教育で育てていいのか?
そう思っているお母様、お父様はいませんか? これって、私たちの子供の頃と変わらないんじゃ?
そうなんです。私もとても危惧しています。決して海外が全てとも思っていませんが、今が考えどきではないですか? すくなくとも。そう、まずは選択肢を広げてみませんか?
でも、留学といってもこの円安で欧米はちょっと無理!とはいえ、英語は必要だし、多様性も体験しないと。。
諦めるのはまだ早いです!マレーシア。まだ間に合いますよ!
是非検討を始めてください。コスパが高く、治安も良い。インフラも整っていますし、ご飯も美味しい。
そんなインターナショナルな国が日本から7時間、あなたを待っています!
目次:
1. はじめに
2. 学校選びのステップ
−1 カリキュラムの違い
−2 住むエリアを考慮する
−3 学費を考慮する
3. 学校の視察と入学に向けての書類集め
4. アセスメントテスト
5. 学生ビザの手配
6. 保護者ビザ取得
7. おわりに

1. はじめに
マレーシア留学はここ数年、日本人家庭や学生の間で注目度が高まっています。その理由のひとつは、教育の質と費用のバランスにあります。英語を公用語レベルで使う国でありながら、欧米諸国に比べて学費や生活費が抑えられるため、長期的な留学でも家計に優しいのが特徴です。
特にクアラルンプール(KL)州は、マレーシアの政治・経済・教育の中心地であり、数多くのインターナショナルスクールや大学が集まっています。イギリス式(IGCSE / Aレベル)、アメリカ式、IB(国際バカロレア)、オーストラリア式など、多様な教育カリキュラムが導入されており、日本では得にくい国際的な教育環境が整っています。
さらに、学生ビザやガーディアンビザ(保護者同伴ビザ)制度が整備されているため、小学生から大学生、さらには母子留学を希望する家庭まで幅広いニーズに対応しています。
この記事では、「学校選び → 入学要件 → 書類揃え/入試→ 渡航準備 → 学生ビザ / ガーディアンビザ」 というプロセスを順を追って解説し、KL州での留学を検討している方がスムーズに行動できるようまとめていきます。
2. 学校選びのステップ
マレーシアでの留学を成功させる第一歩は「学校選び」です。クアラルンプールには数多くの教育機関があり、種類や特色を理解することが重要です。
1)カリキュラムの違い
-本記事では幼小中高に焦点を当てます-
どちらかといえ座学中心のイギリス式とその他に分かれます。ただ近年では、イギリス式においてもIPC(インターナショナルプライマリーカリキュラム)を取り入れるイギリス式の学校も増えており、教育も多様化の傾向にあります。IBやアメリカ式は、グループワークが多く、英語の「コミュニケーション」能力が要求されます。リーダーシップを取る・取れないによりどうしても評価のされ方が決まってくる傾向にあります。
イギリス式
IGCSE(中等教育修了資格)、Aレベル(大学入学資格)
全国共通資格テストによる学位取得。論理的思考やエッセイ力を重視
Aレベルまでの取得により、日本への大学進学が可能
IB(国際バカロレア)
批判的思考・リサーチ・プレゼン能力を重視
海外(日本含)大学進学に有利
アメリカ式
テストよりも日頃の学習の実績や小テストの結果などを重視。
12年制。日本大学への進学可能。
SAT/ACTやGPA評価、進学に柔軟性がある
オーストラリア式・カナダ式
12年制で日頃の学習実績と学期末のテスト結果による評価。
卒業資格取得により日本の大学へも進学可能。
2)住むエリアを考慮する

日本と違い、徒歩で一人で通学することはできません。必ずスクールバスか親(もしくは身元両親がアサインした身元引き受け人)の送迎が必要となります。
これは、セキュリティ上必須となります。子供だけで通学できるのは世界中探してもほぼ日本だけとお考えください。親の負担を考えますと、本当に徒歩で行ける範囲に住むか、距離がある場合は、できるだけスクールバスを利用することが望ましいと思います。
近年はスクールバスの費用も値上がりが顕著です。200〜300RM/人程度の予算を見込むと良いと思います。
以下は日本人に人気のエリア(参考)となります。
こちらのリンクも参考ください。学校をプロットしています。
1. Mont Kiara(モントキアラ)
- 特徴:日本人・韓国人・欧米人に人気。日本食スーパーや塾、生活環境が充実。 
- 学校例:Mont Kiara International School、Garden International School 
- 通学:徒歩やスクールバス中心。 
- 住居費目安:RM6,000〜10,000(約19万〜32万円) 
2. KLシティエリア
- 特徴:都市の中心で利便性抜群。モールやレストラン、オフィス街が近い。 
- 学校例:ISKL(International School of Kuala Lumpur)、Sayfol International School 
- 通学:スクールバス利用が多いが、渋滞には注意。 
- 住居費目安:RM5,000〜9,000(約16万〜29万円) 
3. Ara Damansara
- 特徴:新興住宅街。空港方面へアクセスしやすい。落ち着いた環境。 
- 学校例:Nexus International School、Asia Pacific International School 
- 通学:スクールバス中心。 
- 住居費目安:RM3,500〜6,000(約11万〜19万円) 
4. Desa ParkCity
- 特徴:緑豊かな計画都市。治安が良く、欧米人ファミリーに特に人気。 
- 学校例:The International School @ ParkCity 
- 通学:徒歩や短距離スクールバスで安全。 
- 住居費目安: - コンドミニアム:RM6,000〜9,000(約19万〜29万円) 
- テラスハウス/一軒家:RM8,000〜12,000(約26万〜38万円) 
 
5. Bukit Jalil
- 特徴:スポーツ施設や公園が多い新興エリア。家賃がリーズナブル。 
- 学校例:Alice Smith School(Secondary Campus)ほか 
- 通学:スクールバス・LRT利用も可能。 
- 住居費目安:RM2,500〜4,500(約8万〜14万円) 
6. Bangsar(バンサー)
- 特徴:KL中心部に近く、古くから外国人に人気の住宅街。レストランやカフェが充実。 
- 学校例:Sri Utama International School、近隣にISKLなど 
- 通学:中心部に近いのでスクールバス利用が多い。 
- 住居費目安:RM5,000〜8,000(約16万〜26万円) - 一部の高級戸建てはRM10,000超も。 
 
7. Cyberjaya(サイバージャヤ)
- 特徴:IT都市として開発されたエリア。比較的新しい学校や住宅が多い。KLIA空港に近い。 
- 学校例:ELC International School、King Henry VIII College、Multimedia University付近の学校 
- 通学:スクールバスが基本。中心部まで通学する場合は距離あり。 
- 住居費目安:RM2,500〜5,000(約8万〜16万円) - 広い戸建ても比較的安く借りられる。 
エリア比較まとめ
- 高価格帯:Mont Kiara、Desa ParkCity 
- 中価格帯:KLシティ、Bangsar、Ara Damansara 
- 低価格帯:Bukit Jalil、Cyberjaya 
住居費が参考値として出てきましたので、学費についてもグループ分けをしてみます。

3)学費を考慮する
欧米に比べ、その学費や生活費はかなりリーズナブルです。とはいえ、昨今は円安が進み、また、年々学費の値上げが行われているのも事実です。
(学年が上がる毎に学費は上がる傾向があり、また、ベースアップの年々行われます)
単身留学の場合は寮の費用も換算する必要があります。大体の費用を入れています。クアラルンプールには200近いインター校があります。ランク3以下の学校がかなりの割合を占めています。
こちらは4段階ですが、学校の参考にしてみてください。
学校によっては訪問記事も載せています。
★ ランク1:エコノミーゾーン(年間RM20,000〜40,000 / 約65万〜130万円)
· 学校例
o イギリス式(IGCSE)A levelを取得できる学校もある。
o STARS International School(Petaling Jaya など)
o HIS International School(Subang Jaya)
· 特徴
o 校舎や施設はシンプル。
o 教員もローカル中心で、外国人教師比率は低め。
o クラスサイズは大きめ(30名前後)。
· 価格が安い理由:設備投資が少なく、外国人教師が少ない分、人件費を抑えている。
· 安い=教育の質が悪いというわけではない
★ ランク2:ミドルローカルゾーン(年間RM40,000〜60,000 / 約130万〜195万円)
· 学校例
o Sri KDU International School(Kota Damansara, Subang Jaya)
o Tenby International School(Setia Eco Park 他)
· 特徴
o イギリス式(IGCSE, Aレベル)やIBを導入する学校もある。
o 校舎は近代的で、ICT環境やスポーツ施設が充実。
o 外国人教師の割合は増えるが、ローカル教師も多い。
· 価格の理由:学費と施設投資のバランスを取っており、一般的な中流層〜駐在家庭に人気。
★ ランク3:プレミアムゾーン(年間RM60,000〜80,000 / 約195万〜260万円)
· 学校例
o HELP International School(Subang Bestari)
o Sri Bestari International School(Sierramas)
· 特徴
o イギリス式(IGCSE, Aレベル)、アメリカンシラバスを導入する学校もある。
o 外国人教師比率が高く、教育の質が安定。
o 課外活動(音楽・演劇・スポーツ)にも強い。
· 価格の理由:国際認定カリキュラム導入+教師の多国籍採用により、人件費・ライセンス費用が上昇。
★ ランク4:ハイプレミアムゾーン(年間RM80,000〜100,000 / 約260万〜325万円)
· 学校例
o Alice Smith School(KL & Bukit Jalil)
o Nexus International School(Putrajaya)
· 特徴
o 長い歴史と実績を持つ伝統校。
o 進学実績が強く、欧米のトップ大学進学を目指す層に人気。
o 専門施設(シアター、サイエンスラボ、スポーツアリーナ)が整備。
· 価格の理由:伝統・ブランド・進学サポートがコストに直結。教師給与も高水準。
★ ランク5:スーパーインターナショナルゾーン(年間RM100,000〜120,000以上 / 約325万〜390万円)
· 学校例
o ISKL(International School of Kuala Lumpur)(KLシティ)
o Epsom College in Malaysia(Negeri Sembilan)
· 特徴
o 完全IB/英国パブリックスクール式。
o 世界的な大学進学ネットワークを持つ。
o ボーディングスクール(寄宿舎)もあり、24時間体制の教育環境。
· 価格の理由:ブランド価値、世界標準のカリキュラム、欧米出身教師の採用コスト、寄宿舎運営費が加算される。
まとめ
授業料の差は、①教師(国籍・給与水準)、②カリキュラム認定(IBやケンブリッジ)、③施設投資(シアターやプール)、④学校のブランドや歴史 によって生まれます。
まずはこれらの要因を総合し、候補となる学校を決定します。ちなみにですが、インターナショナル校の中には学生VISA取得をサポートしない学校もあるので注意が必要です。歴史が長いプレミアム校はその傾向が強く、ISKLやGARDEN、MONT KIARA、Alice Smithなどがその例になります。(入学当初はDEPENDENT VISAで入学し、途中から学生VISAに切り替えることに対応してくれる学校はありますので、相談されると良いと思います)
寮がある学校についてはこちらを参考にしてみてください。

3. 学校の視察と入学に向けての書類集め
ネットで見て想像を膨らますことも重要ですが、やはり百聞は一見にしかず。実際に学校を訪問し、その雰囲気を肌で感じることが重要です。学校へはご自身で見学の申し込みをされるのもよし、弊社をはじめとするエージェントに訪問アポイント及び同行を依頼するもよしです。やはり、お子様、ご両親様の感覚、肌感が大事と思いますので、訪問をお勧めします。
学校が決まると、次は入学するための入試を受ける必要があります。学校はすべての必要書類を提出しないと入試を行なってくれません。(中には例外的に、学校訪問をした際に、アセスメントをおこなってくれる学校もあります)いずれにせよ、以下の書類が必要になってきますので、ご用意ください。
1)入学願書
2)証明写真(ブルーバック、35ミリX50ミリ)
3)生徒本人及び両親のパスポート全ページ分のカラーコピー(大使館の認証が必要な学校もあります)
4)予防接種履歴(母子手帳のコピー
5)過去3年間の成績証明書及び推薦状(推薦状はMUSTではありません)
6)出生証明書(英訳)
7)両親の婚姻証明書(英訳)(もしくは離婚証明書)
8)戸籍謄本全部表記証明とその英訳
(6、7、8は財マレーシア日本大使館で認証書類を作る必要があります。代行申請を私共でも行なっておりますのでどうぞご検討ください)
こちらで受け付けております。
無料カウンセリングも是非ご利用ください。
すべての書類の準備、学校への提出が終わると、アセスメント費用の振込、予約を行い、テストになります。
4. アセスメントテスト
学校、また学年によってテストの有無、形式、種類が変わりますが、幼稚園は体験入学、小学校はCAT4などの知育テスト(英語での設問、解答。コンピュータで行いますので、操作方法を理解する必要があります。操作方法の説明も英語で行われます)、高学年になるとエッセイ(文章記述)が追加になります。面接については、小学生以上は大体執り行われます。マレーシアで受けることも、オンラインで受けることも可能です。試験結果は大体1週間以内に通知されます。2025年現在は、学校の状況によりますが、生徒の国籍(国籍に偏りが出ないように、学校によってはコントロールをしています)、英語の補講クラスの空き状況が問題なければ、英語がそこまでできなくてもかなりの確率で合格が期待できます。ただし、中学になりますと進級や卒業に影響が出ますので、英語のハードルが高くなるのが常です。できれば小学校中高学年からの入学をお勧めします。
5. ビザの手配
アセスメントの結果、合格が出ると学校からオファーレターは発行されますので、受諾する場合は受諾の返事及び必要費用の払い込みを行います。2025年現在ではWISEが一番送金の効率が良いようですので、是非講座を開くことをお勧めします。
受諾レターの発行、費用の振込が確認されますと、学校は教育庁に留学の許可を申請し、1―2ヶ月で許可がおります。その許可を持ってマレーシアへの留学が可能となります。このレターはMOEレターと呼ばれ、このレターと必要書類をイミグレーションに提出、申請することで学生VISAが降りることになります。
ちなみにこのMOEレターをもってマレーシアには渡航することになります。近年はこのレターを持っていてもマレーシア渡航の際に帰路のチケット提示を求められることがありますので、準備しておくことをお勧めします。(無料でのキャンセル可能のチケットを用意し、渡航したらキャンセルする)
学生VISAの申請は渡航後、学校へ必要書類を提出することで申請が始まります。VISA用の証明写真(入学時に用意したもの同様)や、パスポートのコピー(入試にソフトコピーでしたが今回は現物が必要になります。また、大使館認証の書類も原本が必要となりますので、必ずご持参ください)。学生VISAは1年間有効ですので、毎年更新が必要になります。もし、学校が気に入らす、転校することになった場合は上記の全ての手続きを新しい学校で行う必要があります。
学生VISAは学校と紐づいていることを心に留め置きください。
書類に不備がなく、通常の混み状況であれば2−3週間で学生VISAはおります。単身留学で寮に入る場合は、ガーディアン(現地保護者)が必要になります。こちらもGFIエデュケーションズでサービスを承っておりますので、ご相談ください。
以上で学生本人の留学手続きは完了となりますが、保護者が帯同する場合は保護者ビザが必要になります。この保護者VISAが学生VISAよりはハードルが上がります。

6. 保護者ビザ取得
保護者ビザの取得には、世帯の収入証明、またマレーシアでの住居証明が必要になります。こちらは州によってもまた、学校によっても要件が異なります。これは学校もしくは学校の専属エージェント、また管轄のイミグレーションの個性によって対応がかわる事が理由と予想されます。(この辺が実はマレーシアらしいところのような気もします)よって、学校側と入学の際にしっかりと確認をしておくことをお勧めします。受かったけど、保護者が帯同できないというのが一番の悲劇です。こういったところに失敗が生じないために専門のエージェントを通すのが安全かもしれないですね。学校が決まっていれば、100%ではないものの大体の内容はお伝えできますので、無料相談をご利用ください。(もちろん有料による完全サポートをお申込みいただければ上記の全ての手続き、ガイド、学校との橋渡しも行います。下のアイコンをポチっとおして、まずは相談くださいませ。
7. おわりに
保護者VISAの取得が完了しますと、これにてすべての手続きは完了となります。
マレーシアライフをお楽しみください。マレーシアは気候も安定しており、食べ物も美味しい。また、以前に比べると治安も驚く改善し、インフラコストも安いです。
タワーマンションに住みながら、プールやジムも利用し放題。他国籍の国なので、同調圧力もほぼありませんので、日本と比べてもとても過ごしやすい国と思います。
お子様も、ご両親様も、世界観が変わっていくこと肌で感じると思います。
魅力的な国、マレーシアをご堪能ください!!









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