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クアラルンプール人気のボーディングスクール

  • 執筆者の写真: Yas
    Yas
  • 1 日前
  • 読了時間: 8分

更新日:4 分前

EPSOMの新しい寮
EPSOMの新しい寮

1) 教育カリキュラムこの3校は空港近くに位置し、3校ともイギリス教育カリキュラムだ。ただし、NEXUSのみIGCSE取得の後はIB(インターナショナルディプロマ)取得に切り替わる。他の2校はAレベルだ。EPSOM    IGCSE から A レベルNEXUS    IGCSE から IBMATRIX   IGCSE から A レベル


少し、Aレベルについて触れておこう。Aレベル(A-Level)やシックスフォーム(Sixth Form)は、主にイギリスやイギリス式の教育制度を採用している国で使われている高校最終学年の教育システムだ。Aレベルというのはアドバンスレベルのことで、中等教育の次のレベルという事を示している。つまり中等教育7年生(1年目)〜11年生(5年目)でIGSCEを卒業し、次の6番目(12年生はLOWER 6-form、13年生はUPPER 6-form)にあたるので6th formと呼ばれているようだ。


ちなみに、Aレベル、IBどちらに進むにしても、中等教育卒業(完了)のIGCSEでの最低5C以上を収めている必要がある。IGCSE(International General Certificate of Secondary Education)はイギリス式の中等教育のカリキュラムのことで、10年生、11年生の2年間でこの単位を取得する。最終試験でのスコアが(最低5教科ですべてC以上)卒業の必須条件となる。冒頭に書いた中学校2年(イギリス式に入る場合Y9になる場合が多い)が入学のギリギリというのは、このIGCSEが10年生〜11年生で完結しているからだ。9年生(日本でいう中学校の2年生の夏)で入学し、1年間をとにかく英語にあて、授業についていくレベルに仕上げるのが10年生からIGCSEに取り組んでいくためのMUST条件ととなる為だ。

話を戻そう。Aレベルは12年生−13年生の2年間のうちで 選択科目制:理系なら数学・物理・化学、文系なら経済・心理学・歴史など、自由に組み合わせ可。

を学び、最終試験のスコアが成績となる。

3科目を選択する。(4科目も可能だが、負担がかなりかかる為あまり奨励はされていない)


ちなみに成績は

グレード

意味

得点の目安(%)

備考

A*

最優秀

90%以上(A全体のうち)

Aレベル全体で特に優秀な成績

A

優秀

約80〜89%

上位大学に必要

B

良い

約70〜79%

多くの大学で合格ライン

C

平均以上

約60〜69%

合格だが人気学部では厳しい場合も

D

下位合格

約50〜59%

最低限の合格ライン

E

最低合格

約40〜49%

合格ではあるが進学先は限定される

U

不合格(Ungraded)

40%未満

評価されない/再受験が必要

補足情報

  • ASレベル(Year 12で受ける前半の試験)も同じグレードスケールですが、A*はつきません(ASでは最高がA)。

  • 通常、生徒は 3〜4科目のAレベルを履修し、**その合計(または大学の条件)**で合否が判断されます。

  • 以下のように、総3科目をアルファベットで表記される。


大学進学に必要なAレベル成績(例)

大学の種類

必要な成績例(3科目)

オックスブリッジ

Oxford / Cambridge

AAA や A*AA

ラッセルグループ

UCL / LSE / King's

AAA〜ABB

中堅大学

マンチェスター / サリー

ABB〜BBC

私立大学など

一部の専門・私立大学

BCC〜EEE


専門性が高い:大学進学を見据えて、将来の専攻に合った科目を深く学ぶ。

大学入学要件:イギリスやマレーシアなど多くの国で、Aレベルは大学出願に直接使える。のようになっている。

もちろん日本も含め、世界の大学に進学することができる。一点補足するが、IGCSEだけでは日本の大学へは入れない。イギリス式のカリキュラムはここが注意点となるので忘れない欲しい。ただし、Aレベル、IB以外にも大学進学の道は用意されているので、それはまた次の機会に話すことにする。長くなったが、次にIBについて触れておこう。日本はAレベルよりもこのIBを奨励する帰来があるようだ。


むむ。寮を持つ3校の比較のつもりが、教育カリキュラムについて深掘りすぎだ。まぁ、いい。コラムを3本立てにするか。。。

続ける。なぜ日本はIBを推すのか?

ADCOTE MATRIX 外観
ADCOTE MATRIX 外観

まずは


▶︎文部科学省がIBを公式に推進していることが挙げられる。

·       文部科学省は2013年以降、**「国際バカロレア認定校の拡充」**を重点施策として進めいる。

·       日本人でもIBディプロマを日本語で取得できる環境を整える施策

·       政策的な後押しがあるため、公立高校や一条校でも導入されやすい。

参考:「IB教育の導入・活用に関する実証事業」などの助成金制度あり。


次に、

▶︎IBは「全人教育」や探究学習が重視され、日本の学習指導要領に近い

·       IBは学力だけでなく、思考力・探究力・プレゼン力・国際感覚などを育てる。

·       特に TOK(知の理論)やCAS(課外活動)など、日本の探究型学習(総合的な学習)と親和性が高い。

·       文系・理系に分けず、幅広く学ぶ点も日本の教育改革の流れに合っている。

ことが挙げられる。

また、


▶︎IBは国内大学でも評価されやすい(入試制度対応)

·       東大・京大を含む多くの日本の大学がIB入試枠を設置。

·       一方、Aレベルでの出願は可能だが、対応していない大学・学部も多い。

·       日本の大学進学を選択肢に残すなら、IBのほうが安全で便利という現実的な理由もある。


▶︎Aレベルは専門性が高すぎて、日本の教育文化に合わない部分も

·       Aレベルは3科目程度に特化し、専門性が非常に高い。

·       しかし日本では「科目の幅広さ」や「文理バランス」を重視する教育観が根強い。

·       特に日本の保護者は「数学も国語も英語もやらないと不安」と感じる傾向がある。


▶︎インターナショナルスクールではIB校の方が多い

·       日本国内のインター校の多くがIB認定校で、Aレベル校は限られている。

·       → 進路の選択肢として「IBしかない」というケースも現実に存在。


などの理由により、日本からマレーシアに来る場合、問い合わせとしてIB系の学校が良いとフィルターをかけて来られるご家族が多い。私の子供たちは実はIBでもAレベルでもなく、アメリカンプログラムを取得し、ハイスクール・ディプロマを取得した。そのほかにもオーストラリアのAUSMATやカナダのCIMPというのもある。つまり、高校卒業資格はマレーシアには色々あるので、この際色々深掘りしてみてはいかがだろう?

オーストラリア式プログラムであれば、ペニンシュラインターナショナル高校、カナダ式プログラムであれば、SUNWAYインターナショナル。両方とも寮を完備しているので、検討してはいかがだろうか? ((実はマレーシアは国際教育の選択肢が豊富なのである)


私個人としては、子供たちには向き不向きというものがあるため、どのプログラムがお勧めということは言えない。ただ、どのプログラムを取るにしても、圧倒的に「努力」が必要であり当たり前だが「英語」が必須だ。とはいえ、中2から来ようと思われているということは、その素養があると思っている。モチベーションが全てだ。頑張って欲しい。ではNEXUSが提供しているIBについて少し記述していく。IBとは厳密にいうと、International Baccalaureate Diploma Programme(IBDP)のことだ。スイスのIB本部が認定する世界標準のプログラムで世界の大学に進学するには最強のプログラムと言われている。先述したように、日本でも取得は可能であるが、やはり世界へのドアを開ける為には英語でとることに意義がある。テストのスコアだけではなく探究型・プロジェクト型学習を重視している点がAレベルとは大きく異なる。


IBDPでは以下の6つの教科グループから各1科目を選択し、合計6科目を履修する。

グループ

内容(例)

グループ1

言語と文学(例:English A)

グループ2

言語習得(例:French B, Mandarin B)

グループ3

個人と社会(例:Economics, History, Psychology)

グループ4

理科(例:Biology, Chemistry, Physics)

グループ5

数学(例:Math AA, Math AI)

グループ6

芸術または他グループの追加科目

さらに:

コア要素

内容

TOK(知の理論)

「知識とは何か?」を探究する哲学的学習

EE(Extended Essay)

約4000字の独自研究論文

CAS(創造・活動・奉仕)

課外活動、ボランティアなどの実践活動

といった補完点が存在し、 IBDPの評価とスコアは以下のようになる。

評価対象

点数

各教科(6教科)

各7点(合計42点)

コア要素(TOK, EE, CAS)

最大3点

合計

45点満点

この各教科の7点であるが、先述したように、日頃の授業での評点とテストの点数の2段階評価となっている。NEXUSでの平均スコアは35点前後(年により多少変動)であり、

  • 世界平均(約30点)よりも高い実績を維持

  • 高得点者は40点以上で、世界トップ大学(例:UCL, Edinburgh, Melbourne, 香港大など)への進学実績あり

と言われている。

NEXUS 外観
NEXUS 外観

▶︎IBDPの各教科のスコアの構成については以下を参照して欲しい。

評価項目

内容

比率(目安)

IA(Internal Assessment)

校内評価:レポートやプレゼンなど

約20〜30%

EA(External Assessment)

国際統一試験(筆記試験)

約70〜80%

※ 科目によって比率や形式は若干異なります。


内部評価(IA)=先生が採点 → IB本部が確認

  • 例:

    • 数学:探究型課題レポート(調査・分析)

    • 理科(化学・物理):実験+レポート

    • ビジネス:ケーススタディ分析

    • 言語科目:口頭発表やエッセイ


▶ IAは授業中に進めるため、時間をかけてじっくり取り組むことができるのが特徴。

▶ 採点は校内の教員が行いますが、一部は**IB本部が再チェック(モデレーション)**する。



外部評価(EA)=IB本部による世界統一試験(筆記)

  • 5月(または11月)に世界中で同日に実施

  • マークシートではなく論述式が中心

  • 試験時間:1教科あたりペーパー1〜3本(合計2〜6時間程度)


▶ エッセイや計算問題、資料読解などを通して、知識だけでなく論理的思考や応用力が問われます。



そして、評価の基準(例:理科系科目)だが、

項目

内容

割合(例:Chemistry HL)

IA

実験+レポート

約20%

Paper 1

多肢選択(選択問題)

約20%

Paper 2

論述問題(コア範囲)

約40%

Paper 3

オプション範囲+実験設計問題

約20%

※HL(ハイヤーレベル)の方がSL(スタンダードレベル)より範囲と難度が広いです。


といった要するに


IBDPのスコアは:

  • 「学校内での努力(IA)」+「世界統一試験(EA)」の両方で評価され、

  • 一発勝負の試験だけでなく、過程・分析・表現力・探究心がしっかりスコアに反映される。

これはIBの大きな特徴であり、Aレベルや日本の大学入試とは大きく異なる点といえるだろう。


ただし、IA・EAというスコアリングもあるように、統一試験的なものもスコアの多くを占める。統一試験は授業の都度行われるわけではなく、学期末・学年末に行われる。 Aレベルが3科目に対し、IBは6教科。その上、ボランティアなどの内申点もあり、非常にタフなカリキュラムと言って良い。ちなみに、NEXUSでは、クラスの6割がIBへ進むと言われている。NEXUSがアカデミックに力を入れている点で評価が高いのも納得がいく。


カリキュラムの説明が長すぎたので、一旦ここで筆を置くことにしよう。 次は、学校の設備や量の設備についても比較していこう。      『続く』


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