TENBY INTERNATIONAL SCHOOL について
- Yuko

- 11月3日
- 読了時間: 7分

TENBYインターナショナルスクールはマレーシアでも老舗のインターナショナルスクールであり、経営基盤や、教育カリキュラム、学校の評判など総合的に非常に安定している学校です。今回はマレーシア全土で展開している5校のうち、KLの SETIA-ECO PARK 校、ECO-HILL校の2校について、情報のアップデートをします。
その前に、Tenbyインターナショナル校の基礎情報について少しお話しておきますね。
Tenby international school の沿革
IPSとは?
IPSネットワークでできる事
Tenby Eco hillとEco-Parkの場所と授業料
Eco parkの入学試験と入学後の英語補講
ちょっとペナンから
1. Tenby Schools の沿革
1960年頃、教育者であり実業家の Mr. David Vethanayagam によって、ペラ州イポーにて Tenby School Ipoh が設立。当初は駐在員子女向けの英国式カリキュラムを採用した私立学校として、独立運営されていました。
2000年代に入ると、ペナン、セテアアラム、スバンなどに新キャンパスを開設し、グループとして拡大。この成長期にはマレーシア政府系投資会社 Ekuiti Nasional Berhad(Ekuinas) が参画し、2010年頃から2018年まで経営を支援しました。この時代に、インターナショナルカリキュラムとマレーシア・ナショナルカリキュラムを併設するデュアルカリキュラムモデルを確立しました。
2018年以降は、英国ロンドンに本拠を置く教育グループ International Schools Partnership(ISP) の傘下に入り、教育の質の国際基準化、教職員研修、そして世界各国のISPネットワークとの連携が一層強化されています。

2. ISP(International Schools Partnership)概要
ISPはイギリスを拠点とする国際学校運営グループで、世界に100校以上の学校ネットワークを持っています。マレーシアでは「ISP Malaysia」として、Tenby Schools・Asia Pacific Schools・Straits International Schools の3ブランドを展開。校舎はクランバレー、ペナン、ペラ、ジョホールなどにあり、3歳から18歳までの一貫教育を提供しています。主に**国際カリキュラム(IGCSE・A-Level)**を採用し、一部でマレーシア国家カリキュラムも併設。
教育理念は「Learning.First™」で、学びへの好奇心と自信を育てることを重視。また、**教員の専門性向上や研修制度(例:Wawasan Open Universityとの提携)**にも力を入れています。
ISP の主な特徴
グローバル規模で展開
25か国以上・111校以上を運営、約92,500人の生徒が在籍しています。
マルチリージョン(アジア、アメリカ、ヨーロッパ、南米など)で活動。
学び(学習)を中心に据えた教育モデル
「Learning.First.™」というフレームワークを採用し、生徒の主体性・思考力・デジタルリテラシーなどを重視。
学校評価・改善のための “Learning Improvement Process (LIP™)” を導入し、校舎ごとに学びの質をモニタリング・改善。
多様性・国際性・包括性を重視
多国籍の生徒・教員を想定し、多言語教育・文化理解・グローバルシティズンシップを育てる。
教員研修・プロフェッショナルディベロップメントにも力を入れており、オンライン学習プラットフォーム「Learning Hub」なども運用。
カリキュラム・学習体験の幅広さ
ただ学科知識を教えるだけでなく、STEAM、思考・メタ認知、自律学習、コラボレーション、デジタルスキルなどを含む。
学校間での協働や、拠点を超えたネットワークを活かした学びが可能。
3. 国際的なアライアンス・優位な施策(交換・オンライン学習含む)
ISPは単に学校を運営するだけでなく、グループ全体を活かして国際的な学び機会/交換・オンライン/体験型プログラムを数多く提供しています。具体的な内容は以下の通りです。
交換・体験プログラム(International Learning Opportunities:ILOS)
グループ内・地域を超えた生徒の交流、異文化体験、オンライン・対面型プログラムを実施しています。 i
例として:「Virtual Buddy Exchange(仮想バディ交流)」では、12〜17歳の生徒が週次で海外のISP校の生徒とオンライン会話・交流を行っています。
他にも「ISP Model United Nations」「ISP Scientists」「ISP Artists」「ISP Changemakers」など、多様なテーマ別プログラムあり。
オンライン/ハイブリッド学習
ISPの各校では、オンライン学習・ハイブリッド形式が教育設計に組み込まれており、物理的拠点だけでなくデジタル環境も活用しています。
例えば、オンライン交流だけでなく、デジタルツール・AIを使った個別化学習支援も言及されています。
学校間ネットワークを活かした協働学習
グローバルに展開する学校グループであるため、異なる国・地域の学校間で「協働プロジェクト・文化交流・学び合い」が可能です。
これにより、国際理解・言語能力・グローバルな視点を早期から育てることができる環境が整えられています。

4. Eco hill とEco park の比較
Tenby internationalはキャンパスに寄って授業料がかなり違います。今回はKLに位置する2校 (Eco Hill と Eco Park) そして、最もリーズナブルなIpoh キャンパスの簡単比較を行います。JB校とKLトロピカーナ校、
Peneng校 は、お問い合わせが少ないので、今回は省略します。
TENBY ECO-HILL | TENBY -ECO PARK | TENBY -IPOH | |||||
Age | Level | Fees/YR (RM) | Deposit (RM) | Fees/YR (RM) | Deposit (RM) | Fees/YR (RM) | Deposit (RM) |
3~4歳 | Nursery | 15,861 | 2,643.50 | 22,080 | 3,680 | 10,410 | 1,735 |
4~5歳 | Reception | 15,861 | 2,653.50 | 22,080 | 3,680 | 10,410 | 1,735 |
5~6歳 | Year 1 | 19,149 | 3,191.50 | 26,160 | 4,360 | 15,480 | 2,580 |
6~7歳 | Year 2 | 22,281 | 3,713.50 | 31,500 | 5,250 | 16,500 | 2,750 |
7~8歳 | Year 3 | 25,596 | 4,266.00 | 36,990 | 6,165 | 21,090 | 3,515 |
8~9歳 | Year 4 | 28,908 | 4,818.00 | 40,800 | 6,800 | 21,090 | 3,515 |
9~10歳 | Year 5 | 31,815 | 5,302.50 | 44,010 | 7,335 | 25,620 | 4,270 |
10~11歳 | Year 6 | 33,450 | 5,575.00 | 46,920 | 7,820 | 25,620 | 4,270 |
11~12歳 | Year 7 | 36,225 | 6,037.50 | 53,250 | 8,875 | 30,900 | 5,150 |
12~13歳 | Year 8 | 39,030 | 6,505.00 | 54,180 | 9,030 | 30,900 | 5,150 |
13~14歳 | Year 9 | 42,615 | 7,102.50 | 60,960 | 10,160 | 30,900 | 5,150 |
14~15歳 | Year 10 | 45,990 | 7,665.00 | 66,000 | 11,000 | 35,490 | 5,915 |
15~16歳 | Year 11* | 45,990 | - | 67,950 | 11,325 | 53,235 | 5,915 |
16~18歳 | A Level |
|
| 42,960(5term) | 7,160 | 29,490 | 4,915 |
2025-2026 Year |
TENBYの中でもかなり授業料に差があるのがわかります。
授業料の差は殆どロケーションからくるものと思われます。TENBYはどのキャンパスも設備はかなり充実しています。スポーツグラウンド、プール、バスケットボールコート、講堂にカフェ、キャンティン。一番リーズナブルなIPOHキャンパスにおいても全く遜色がありません。

TENBYは各学校で少しずつカラーがあります。ECO-HILLはA-LEVEL課程をもっていません。PENANG校はホームステイ先の紹介をしているようです。IPOH校は学生寮があります。IPOH校は、別記事もありますので、ご参考ください。
このTENBYをはじめとするISPの学校のもう一つのメリットは、長く在籍する生徒ほど、Aレベル進学時に割引が適用される点です。TENBY - Eco Parkでは約半数の生徒がAレベルに進むようです。マレーシアでは大学進学へ向けて多くの選択肢がありますが、最近はAレベルを取得する生徒が増えているようなイメージがあります。
5 Tenby Eco Parkの入試とその後のEALについて
今回少し驚いたのですが、Tenby Setia Eco Park では、小学3年生までは入学試験がないようです。学校の成績証明書と家庭の収入要件を満たせば、オファーレター(合格通知書)が発行され、入学が認められます。私たちは日本人エージェントとしての立場から見ていますが、これはある意味「日本人特権」と言えるかもしれません。
一方で、小学4年生以上は入試があります。試験内容は「CAT4(知能テスト)」で、さらに中学生の場合は英語のエッセイ提出も求められます。小学3年生(日本の学年で言うと小2)までの児童、または中学課程のYear 7〜8(日本の小6〜中1相当)の生徒は、英語が全くできなくても入学可能です。その場合は「英語補講クラス(レベル1)」に入ることになります。この補講クラスは非常に手厚く、レベル1〜3まで段階的に用意されており、生徒は入学後、英語力に応じて適切なレベルに振り分けられます。(なお、この補講には追加の授業料が必要です。)
最近では、英語補講の充実や特別クラスの新設によって、英語が苦手な生徒の受け入れを積極的に行う傾向が見られます。生徒の国籍については、中国本土からの生徒が増加傾向にあるものの、Tenbyでは特定の国籍に偏ることはなく、約8割がマレーシア人ローカル生徒です。また、日本人生徒は全体の約5%程度とされています。Setia Eco Park校は、インターナショナルスクールとマレーシア国内カリキュラム校の併設型で、インターナショナル部門の生徒数は約1,200名です。
ちなみに、EcoHill校およびIpoh校はインターナショナルスクールのみで運営されており、生徒数は1,000名には満たないものの、十分な規模を有しています。
以上簡単ですが、TENBY2校の情報アップデートでした。
マレーシア留学の生徒さんの増加は著しいです。教育のレベルや施策もどんどん充実してきていますので、ぜひ、お子様の可能性を広げる選択肢としてご検討ください!
無料相談承っております。ポチッとご相談くださいませ(笑)








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